冷蔵庫の電気代と節電方法

毎日、電気を使っている家電製品として代表的なのが冷蔵庫です。生活の中では欠かせない冷蔵庫ですが、1年中、電気を通しているため、家庭の中でも消費電力が多くなります。総合資源エネルギー調査会省エネルギー基準部会によると2009年度のデータでは、世帯の年間の電気消費量4,618kWhの14.2%を冷蔵庫が消費しているそうです。これは、一般家庭の消費電力量のなかでは第1位の電力量です。

電気使用量が多い家電の簡単節約術

そんな消費電力量の多い冷蔵庫ですが、気になるのは実際の電気代です。そこで3つのメーカーの製品を人数・容量別に出してみましたのでご紹介します。また、併せて冷蔵庫の上手な節電方法もご紹介します。

大きさごとの冷蔵庫の電気代

家族の人数・容量別に3つのメーカーの製品から1年間、冷蔵庫にかかる電気代を出してみました。
ちなみに人数別の容量の目安は、次の式から求めることができるので参考にしてみてください。
(70L×家族の人数)+常備食材100L+予備スペース70L=冷蔵庫の目安の大きさ(容量)

1人(~250L)

メーカー 型番 容量 定格消費電力
(50Hz)
電動機/電熱装置
多段階
評価
年間
消費電力量
電気代(年)
三菱電機 MR-P15Z 146L 54W/92W ★★★ 280kWh/年 7,560円
Panasonic NR-B178W 168L 57W/120W ★★ 300kWh/年 8,100円
シャープ SJ23A 225L 69W/134W ★★★ 340kWh/年 9,180円

1人用(~250L)の冷蔵庫の電気代は、年間で7,560円~9,180円です。

2~3人(250L~400L)

メーカー 型番 容量 定格消費電力
(50Hz)
電動機/電熱装置
多段階
評価
年間
消費電力量
電気代(年)
三菱電機 MR-HD26Y 256L 70W/111W ★★ 390kWh/年 10,530円
Panasonic NR-C32DM 321L 98W/135W ★★★ 310kWh/年 8,370円
シャープ SJ-PW38A 384L 90W/131W ★★★★★ 250kWh/年 6,750円

2~3人用(250L~400L)の冷蔵庫の電気代は、年間で6,750円~10,530円です。

3~4人(400L~500L)

メーカー 型番 容量 定格消費電力
(50Hz)
電動機/電熱装置
多段階
評価
年間
消費電力量
電気代(年)
三菱電機 MR-JX48LZ 475L 76W/226W ★★★★★ 190kWh/年 5,130円
Panasonic NR-F431V 426L 87W/174W ★★★★★ 220kWh/年 5,940円
シャープ SJGT41B 410L 90W/143W ★★★★★ 230kWh/年 6,210円

3~4人用(400L~500L)の冷蔵庫の電気代は、年間で5,130円~6,210円です。

5人以上(500L~)

メーカー 型番 容量 定格消費電力
(50Hz)
電動機/電熱装置
多段階
評価
年間
消費電力量
電気代(年)
三菱電機 MR-WX53Z 525L 77W/223W ★★★★★ 190kWh/年 5,130円
Panasonic NR-F611PV 608L 93W/211W ★★★★★ 200kWh/年 5,400円
シャープ SJGT50B 501L 100W/183W ★★★★★ 210kWh/年 5,670円

5人以上(500L~)の冷蔵庫の電気代は、年間で5,130円~5,670円です。

※それぞれのメーカーの取扱説明書を参照しています。
※多段階評価とは…省エネラベリング制度によって定められたもので、省エネ性能が高い製品がどれなのか消費者が一目でわかるように1つ星から5つ星までの5段階で評価したものです。5つ星になるほど省エネ性能は高いです。
※この表では、2016年1月現在、発売されている商品で容量ごとにメーカーそれぞれ多段階評価が最も高い製品を選んでいます。
※年間消費電力は日本工業規格JIS C 9801:2006の「家庭用電気冷蔵庫及び電気冷凍庫の特性及び試験方法」に基づいて表示しています。
※1kWhあたり27円で計算

このようにこの3つのメーカーの冷蔵庫の電気代は安いと年間で5,000円代、高いと年間10,000円以上がかかります。もちろん、メーカーや製品によって消費電力量、電気代は変わってきます。また、常時、通電している冷蔵庫の1時間の電気代を単純に計算した場合は、約0.6円~約1.2円となります。

さらに、容量が大きい冷蔵庫ほど電気代や消費電力量が少なくなっています。容量が大きくなるにつれて消費電力量が多くなるのが一般的ですが、大型の方が省エネ性能の高い機能を導入しやすいため消費電力量が少なくなります。

省エネ性能が高い冷蔵庫は、値段も高めですが、製品によっては電気代を抑えることができるでしょう。

冷蔵庫の節電方法

冷蔵庫の節電方法を節約効果が大きい順に紹介します。普段の生活の中で心がけましょう。

1.適正温度に調整する

冷蔵庫の温度を適切に調整すると節約になります。冷蔵庫の温度設定を低くすると電力消費が大きくなるので適切な温度にしましょう。冷蔵庫は周囲の気温に合わせた適切な温度があり、過度に冷やし過ぎると電力を無駄に消費してしまうことになります。

例えば「強」・「中」・「弱」と温度を調節できる冷蔵庫の場合、夏の季節は「中」、冬の季節は「弱」と控えめにすると良いでしょう。「強」から「中」に変更すると、年間約61.72kWhの節電になり、約1,670円の節約になります。ただし、周辺の気温に対して設定温度が高すぎると食材の傷みが早くなってしまいますので注意して下さい。

※1kWhあたり27円で計算。以降も同様。

2.冷蔵庫の周りに5~10㎝程隙間を空けて設置する

冷蔵庫は周りの壁や物と間隔を空けて設置すると節約になります。冷蔵庫は周囲に物があると暖まってしまい、それを冷やすために電力を消費してしまいます。寸法を測り、背面、側面から5~10㎝程隙間を空けて設置しましょう。

冷蔵庫の上に物を置きがちになってしまいますが、置かないことで節約に繋がります。両側と上部が壁に接している場合と片側のみ接している場合と比較すると、年間45.08kWhの差がでます。電気料金にすると年間約1,220円の節約になります。また直射日光が当たるところやコンロ等の熱源の近くは温度が上がってしまうので避けましょう。

3.食品、食材を詰め込み過ぎない

冷蔵庫にものを詰め込み過ぎないことで節約になります。冷やすものが多いとその分電力を消費してしまいます。調味料や、未開封のもの等、冷やす必要がないものは冷蔵庫に入れるのを控えましょう。また冷却口の近くにものを置くと冷風が庫内全体に行きわたり難くなってしまい冷えにくくなりますのでやめましょう。10割入っている状態を5割入っている状態にすると年間約43.84kWhの節電に。電気料金は約1,180円の節約になります。家庭の環境によりいきなり半分にすることは難しいかと思いますので、冷やさなくてもよい食材を見直し7割程度を保てるよう心がけましょう。

4.開閉を少なくする

冷蔵庫の開閉を少なくすると節電になります。無駄に開け閉めが多くなってしまうと庫内の冷気が逃げてしまい温度が上がってしまいます。その都度元の温度まで冷却しようとするので余分に電力を消費してしまいます。

無駄な開閉を控えると年間で約10.40kWhの節電になり、約280円の節約になります。料理をする際は、段取りを決め、頻繁に開けないよう心がけましょう。

※1JIS開閉試験(冷蔵庫は12分毎に25回、冷凍庫は40分毎に8回で、開放時間はいずれも10秒)の開閉を行った場合と、その2倍の回数を行った場合との差

5.開けている時間を短くする

冷蔵庫の開けている時間を短くすることで節約になります。上記4.と同じ理由で開けている時間が長ければ庫内の温度が上がってしまい無駄な電力を消費します。開けている時間を短くすと年間で約6.10kWhの節電になり、約160円の節約になります。

冷蔵庫の中のどこにものを置くかを予め決める等して工夫しましょう。

※開けている時間が20秒間と10秒間の場合

6.新製品に買い替えて節電

冷蔵庫は年々断熱効果やインバーターの技術発達により省エネ性能が特に上がっているので、節電を考えている場合は買い替えをおすすめします。一般財団法人省エネルギーセンターが出している省エネ性能カタログ2015年夏版では、2014年とその10年前の2004年の製品を比較するとなんと約66%も電気代を削減するとこができます。現在利用している冷蔵庫が古いものであれば一番の節約効果が期待できます。新製品を購入する際は、統一省エネラベルをみて省エネ性能が高いものをおすすめします。

その他の節電方法

基本的には冷蔵庫内が温まると無駄な電力を消費してしまいます。例えばドアパッキンが傷むと隙間から冷気が逃げてしまいます。緩みがあればドアパッキンは交換しましょう。また熱いままのものを冷蔵庫に入れてしまうと温まってしまうので控えましょう。更に徹底して節電に力をいれるのであれば冷蔵庫内に冷気流失防止のためカーテンを掛けることも良いでしょう。

2015年10月29日 公開