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床暖房の電気代と節電方法

冬には欠かせない暖房アイテム。エアコンやファンヒーターなど多くの種類がありますが、その中でも近年、人気があるのが床暖房です。その暖かさや便利さなどから新築やリフォームで導入する人も多く、最近では賃貸住宅でもみられるほど私たちの身近なアイテムになってきました。

そんな床暖房について、特徴や種類から電気代と節電方法をご紹介します。

床暖房の電気代

床暖房には、電気式と温水式、床材一体型と分離型がありますが、ここでは電気式床暖房の電気代をメインに、2つのメーカーから8畳の広さの場合の1ヵ月の電気代を出してみました。

8畳の部屋の場合

メーカー 型番 タイプ 定格消費電力 1ヵ月の電気代
Panasonic Youほっと PTCヒーター 1,365W 約5,400円
大建工業 あたたか12-PS 電熱線 1,650W 約6,500円

部屋の広さが8畳ある床暖房の1ヵ月の電気代は、約5,400円~約6,500円でした。

※どちらの製品もカタログを参考にしています。

【Panasonic】
http://sumai.panasonic.jp/catalog/naisou_floor.html

【大建工業】
http://www.daiken.jp/catalog/index.html

※100Vタイプで算出。200Vの場合は変化する場合があります。
※1日連続8時間運転、室温20℃の一定で算出。
※部屋の形状やパネルの種類によって金額が変わります。
※1kWhあたり27円で算出しています。尚、大建工業の電気代は27円に変更して算出しています。
※床暖房面積率60%を目安にした場合。
※床材は一体型です。

このように、1ヵ月でみると高めに感じますが、1日あたりにすると180円~220円と、使用時間や使用日数によっては安く抑えることができます。

エアコンとの比較

では、メインの暖房器具として使われるエアコンと比較した場合、どちらが安いのでしょうか?同じ8畳の広さの部屋を暖めることができるエアコンと比較しました。

エアコンも製品によって消費電力は異なりますが、8畳を目安にしたエアコンの場合、省エネ性能が高いエアコンであれば、だいたい暖房時の定格消費電力は700W程度。しかし、エアコンは外気温や環境によって常に一定の電力を消費しているわけではなく、設定温度にするまでは大きな電力を使い、温度が安定してくると定格消費電力よりも低い電力で運転します。そのため、あくまでも目安となりますが、暖房時のエアコンの1ヵ月の電気代は約3,000円です。

冬のエアコンの電気代と節電方法

床暖房の電気代(約5,400円~約6,500円)と比較すると、2,400~3,500円程度、エアコンの方が安く済みます。

また、3畳用のホットカーペットの1ヵ月の電気代が約3,000円なので、エアコンとホットカーペットを併用して使っても、床暖房の1カ月の電気代よりも安くなる場合があります。ちなみに、2畳用であれば1ヵ月約2,000円、併用して使っても床暖房より安く済みます。

ホットカーペットの電気代と節電方法

エアコンと比べると電気式床暖房の方が倍近く電気代が高くなります。ですが、床暖房も当然、部屋が広ければ広いほど電気代が高くなるため、多くの面積に床暖房を設置する場合などは特に、少しでも電気代を抑えたいはずです。そんな床暖房の節電方法はあるのでしょうか。

床暖房の特徴

床暖房とは、床から伝わる伝導熱と、床面から放出された熱が物体に反射する輻射熱によって暖まることができる暖房方法です。床下にヒーターパネルや温水パネルを設置し、電気や温水を通すことによって床の表面が暖かくなるといった仕組みになっています。

伝導熱と輻射熱の効果によって、足元から暖まっていき、時間が経つと部屋全体も暖かくしてくれる暖房です。その暖かさは陽だまりのような暖かさで、床暖房ならではです。エアコンなどのように温風を出さないため、埃が舞わず、乾燥もしにくく、さらに燃料も使わないので空気が汚れず、クリーンな室内環境を保つことができるのが床暖房の特徴です。また、火事や火傷の心配もないため安全性も高く、騒音や暖房機器の場所をとらないなどのメリットもあります。

床暖房の種類

床暖房には大きく分けて2つの種類があります。床を暖めるという基本的な構造は同じですが、電気のみを熱源とする「電気式」とガスや電気などを熱源とする「温水式」があります。さらに、床暖房には欠かせない床材も「一体型」と「分離型」に分かれます。

それぞれの特徴をみていきましょう。

電気式床暖房

特徴は、温水式に比べ、立ち上がりの時間が遅い、温度ムラが生じる可能性があるといった欠点はありますが、施工が比較的簡単で、定期的なメンテナンスも不要といった利点もあります。

・蓄熱式

蓄熱式は、電気代が安い夜間の電力を利用し蓄熱材を暖めて熱を蓄え、蓄えた熱を電気代が高い日中に徐々に放熱させる仕組みになっています。

・PTCヒーター式

PTCヒーター式は、全体に温度センサーを持ち、温度が高くなるとその部分だけ加熱するのを抑え、余計な電力を使わない仕組みの床暖房です。

・電熱線式

電熱線式は、電熱線が張り巡らされたパネルで暖めるといった仕組みとなっています。

温水式床暖房

特徴は、電気式と比べると、設置に手間がかかる、熱源機が故障した場合に交換が必要になるなどの欠点はありますが、立ち上がりが早い、ムラなく部屋を暖めてくれるのが温水式床暖房です。

・電気式

電気式は主に、大気の熱を利用する電気ヒートポンプを使って温水を作ります。少ない電力で効率よくエネルギーを得られる方式です。

・ガス式

ガス式は、ガス給湯器によって温水を作ります。立ち上がりが電気式よりも早く、部屋を素早く暖めるのに適した方式です。

床材は一体型と分離型

床暖房を導入する際、基本的には床暖房に対応した床材を使用します。その床材も種類はさまざまですが、大きく分けて仕上げ材と床暖房パネルが一体になった「一体型」と仕上げ材と床暖房パネルが別々になった「分離型」があります。

・一体型

一体型は、フローリングなどの床材に既に床暖房パネルが組み込まれており、選べる床材は限られてしまいますが、施工が比較的簡単で立ち上がりが分離型よりも早いことが魅力です。

・分離型

分離型は、床暖房パネルと好みの床材を組み合わせることができます。分離型の場合、床材の種類もフローリングだけでなく、コルクやカーペット、畳などさまざまな床材で選ぶことができ、部屋の雰囲気に合わせた床で床暖房を設置できるのが大きな魅力です。

床暖房の節電方法

安全でほこりなども舞わず、足元や部屋全体を暖かくしてくれる床暖房ですが、やはり毎月の電気代が気になるところです。そこで、どのような節電方法があるのか調べたので、ご紹介します。

比較的簡単にできるものもあるので、実践してみましょう。

<主な節電方法>

  • 一度つけたら消さない
  • エアコンと併用して使う
  • タイマー機能を上手く使う
  • 建物の断熱性を高める

床暖房もエアコンと同じく、設定温度にするまでに多くの電力を使います。しかし、一旦、設定温度までになると消費電力は少なくなります。そのため暖かくなったからといって電源を消し、寒くなったらまた電源を入れるなどは、かえって電気代を高くしていることがあります。時間などを決め、その間は電源を入れっぱなしにした方が節電になります。

また、床暖房は部屋全体も暖めることができますが、時間がかかってしまうため、エアコンと併用して利用すると効率的に暖めることができます。部屋全体の空気を素早く暖めるのに適したエアコンと、足元から暖めることに適した床暖房を同時に使うことで、無駄なく暖めます。全体的に暖まってきたら設定温度を低くして運転しましょう。温度を低くすることでも電気代を抑えることができます。

その他にも、タイマー機能などを上手く利用して電気料金プランが安い時間帯に合わせる、窓の断熱性を上げるなどでも節電につながります。

このように床暖房の使い方を工夫することによって、電気代を抑えながら快適に過ごすことができます。はじめの導入費用はかかるかもしれませんが、他の暖房器具にはない暖かさや便利さを実感してみてはいかでしょうか。

2016年03月17日 公開